マットレス ニュートン

マットレスの製品表示に出てくる D・N・高(低)反発といったウレタン独自の指標についてまとめました。

\JISのウレタンマットレス表示ラベルのサンプル/ウレタンフォームの製品表示サンプルのニュートンと記載のある部分のキャプチャ

それぞれの意味は次の通りです。

  • D:密度
  • N:かたさ
  • 高(低)反発:反発弾性

スペックでわかるのは、耐久性・寝返りのし易さ・寝心地です。

本頁では、ウレタンの特徴・マットレスに当てはめたときのスペックの目安理想的なウレタンマットレスの目標スペックなどを紹介していきます。

ウレタンマットレス選びでお迷いの方など、よろしければ参考にしてください。

マットレス ニュートン|硬さのN

睡眠_マットレスの上で欠伸をする黒い犬

N/ニュートン値とかたさの目安について

ウレタン製品の硬さは、N(ニュートン)という数値で表します。

【N値とは】

  • N値とは、ウレタンの硬さを表す指標で、呼称はニュートン

なお、JIS規格のマットレス表示基準は次の通りです。

【N値とかたさ 対照表】

区分 用語(表示名)
110ニュートン以上 かため
75ニュートン以上110ニュートン未満 ふつう
75ニュートン未満 やわらかめ

データソース:消費者庁HP

ちなみに、N値はウレタンそのものの硬度を表しますが、触れた時の感触N(ニュートン)値だけでは評価できないことも多いです。

N値以外で触感を変える要因には、カッティング・ボーリングといった加工ゾーニング、硬さの異なるウレタンを重ねる多層構造があります。

マットレスの触感を変える加工方法と構造について

ウレタンの触感を変える、代表的な2つの加工方法を紹介します。


表層に切れ込みを入れる

表層に溝を入れることで、実際のN値以上に触感がマイルドになります。

\ビブラート1|かためウレタンを波型形状にすることで柔らかい触感に/

ビブラート1の体圧分散

他にも、単純にスリット(切れ込み)を入れたり、をあけるなどの加工でも、触感を変える事ができます。

\スリープマジック|スリット&ボーリングで柔軟性を調整/

スリープマジック3D構造_空気と湿気の通り道の図解出典:http://www.risetokyo.jp/

多層構造

N値の異なるウレタンを重ねると、手触りは柔らかいのにサポート力はしっかりめといった、上質な触感を作ることができます。

\コアラマットレスのマットレス構造図/

コアラマットレスのゾーンニング出典:https://jp.koala.com/

上図はコアラ・マットレスの分解図ですが、表面を極度に柔らかいN値を使い、中間層・最下層に硬めのマットレスを敷き込む構造で、ファーストタッチは柔らかいのに、芯のある硬さをもったマットレスに仕上げています。

よめ
よめ
触感とN値は、必ずしもイコールではないんだ。

硬さをチェックする時は、N値だけではなく、表層の加工多層構造の有無もチェックしてください。

基本的に、マットレス表面に溝や穴があるもの・多層構造になっているものは、一般的なN値よりマイルドな触感に感じる事が多いです。

  • N値は、高くても低くても品質とは関係ない
  • 触感は、ウレタンの加工方法によって変わる。

マットレス ニュートン|密度のD

緻密な連続ハニカム構造の立体画像

D/デニール値と耐久性の目安について

ウレタンの耐久性は、ウレタン密度のD:デニールが目安になります。

【D:デニールについて】

Dは、ウレタンの密度を表す指標で、呼称はデニール

  • 数値が高いほど高密度
  • 数値が高いほど高耐久
  • 数値が高いほど高価

D(デニール)値は、N値と違い デニール値の高さ=品質 と言っても過言ではありません。

ちなみに、マットレスの実用に耐え得るD値は次のとおり。

  • マットレス実用に耐え得るデニール値: 25D以上 

25Dを超えると、製品の経年変化は起こりにくく、耐久年数も実用的なレベルになります。

D(デニール) 説明
10D~25D 1日の使用中にもヘタりが目に見えるレベル。
数か月で形状変化してしまい、寝具としては数か月と持たない密度。
25D~30D やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。
数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。
30D~45D 寝具は、このスペックからが理想的
一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。
普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。
45D~ 高密度&強度で、長期にわたってヘタることはまずない。

有名な寝具メーカーのハイエンドモデルは、30D以上が多く、耐久年数5~10年程が相場です。

  • ウレタンマットレスは、30D以上を目安にする。

マットレス ニュートン|高反発との違い

低反発ウレタンに手を押して跡が付いた様子の画像

高反発とニュートンの違いについて

高反発低反発かは、ウレタンの反発弾性によって定義されます。

よめ
よめ
ニュートンは硬さの指標なので、全く別モノなんだよ。

反発弾性と高反発・低反発の定義や性能テストの詳細

反発弾性とは、物体が跳ね返る性質のことで、ボールの落下テストや振り子の跳ね返りテストで計測します。

オーソドックスなボールの落下テストだと、例えば1M距離から落下したボールが50cm跳ね返れば反発弾性50%20cm跳ねかえれば反発弾性20%となります。

なお、高反発か低反発かは、反発弾性によって定義されます。

  • 高反発ウレタンの反発弾性:50%以上
  • 低反発ウレタンの反発弾性:15%以下

【高反発・低反発ウレタンの仕様と性能の比較 一覧】

項目 高反発ウレタン 低反発ウレタン
イメージ 高反発画像 低反発ウレタンに手を押して跡が付いた様子の画像
反発弾性 50%以上 15%以下
価格 安価(低反発の1/2程度) 高価
触感 フラットなスポンジ 密の細かいしっとり感
重量 軽い 重い
感温性 変化しにくい 外気によって変化しやすい
かたさ 自由自在 やわらかめ

高反発ウレタンは、サポート力が高いものが多いので、高反発ウレタンのみで作られたマットレスは大きなトラブルは起こりにくいです。

対して、低反発ウレタンは、密着性が高く&通気性がないので蒸れ易い外気温に応じてかたさが変わる・寝返りが打ちにくい…。といったデメリットも多いため注意が必要です。

基本的に、低反発ウレタンのみで出来たマットレスは、高反発ウレタンやスプリングマットレスと併用する素材で、純度の高い低反発ウレタンマットは、寝たきりの方・極度に筋力が衰えた方など、医療目的で使う方以外にはおすすめしません。

  • N値と反発性能は別モノ。
  • 反発性能にはメリットもデメリットもある。
  • 高反発or低反発は、組み合わせることでデメリットを補える。

マットレス ニュートン|選び方

人_回転しながら笑顔で夢見る女性

マットレスにおすすめのニュートン値やスペック

マットレスとの相性は、1か月程度は使ってみないと判断できませんが、よきマットレスのスペックはおおむね決まっています。

マットレスと身体の相性が分かるまでの時間について

マットレスのマッチングは、例え「店舗に試寝できるベッドがあり、何度も横になった」としても、正しい評価は得られません

なぜなら、マットレスの身体への影響を正しく評価できるまでには、絶対的な利用時間が必要になるからです。

両手を広げて、微笑みながら肩をすくめる女性の画像
よめ
よめ
小一時間寝た程度では分からない。

【マットレスが馴染むまでの2STEP(1ヵ月)】

はじめて使うマットレスは、2段階で身体に変化を起こし、相性を正しく評価できるまでに、1ヵ月程度の時間を必要とします。

※時間には個人差があります。

枕に深く頭をうずめて横向きで寝る女性の画像
  1. 【~1週目】
    新しいマットレスに身体が馴染む時間。
  2. 【2週目~4週目】
    新しいマットレスの矯正効果が身体にフィードバックされる時間。

マットレスにおすすめのウレタンスペックは次の通りです。

【ウレタンマットレス おすすめスペックの目安】

項目 推奨スペック
密度(D) 30D(デニール)以上
反発属性 高反発
硬さ(N)
  • N(ニュートン)に固執しすぎても見誤るのですが、単層マットレスなら100N以上はあったほうがよいです。
  • 肌ざわり・感触の柔らかさは、N値だけではなく、表面の加工(スリット・ボーリング)有無も考慮して、総合的に判断するのがおすすめです。
体圧分散性
  • 異素材による多層構造化・特殊加工(スリット・ボーリング・ゾーニング)で、体圧分散性を高めた製品がおすすめです。
  • ただ柔らかいだけではなく、必ず芯材に十分なサポート力(硬さ)を備えたものを選ぶのがポイントです。
通気性
  • スリットがあるものか、オープンセルウレタンをおすすめします。
  • なお、通気性はベッドパッドでも対策しやすいので、優先度を下げても良いです。

よめ
よめ
失敗し難いスペック&選び方だよ。

マットレス ニュートン|まとめ

枕に深く頭をうずめて横向きで寝る女性の画像

ウレタンマットレス選びで、押さえておきたいスペックは次の通りです。

  • 密度:30D以上。
  • かたさ:自分の体重に併せて選ぶ。
  • 反発弾性:高反発ウレタンがおすすめ。

ちなみに、マットレスの寝心地を決めるのは表層のやわらかさで、ふんわりした触感になっているもの・通気性のよいものほどおすすめです。

柔らかい毛布に包まれた赤ちゃんの足の裏の画像

以上、ウレタンスペックの見方とウレタンマットレスの理想的なスペックの紹介でした。

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