高反発マットレスとして、腰痛持ちからの人気も高い マニフレックス と ドルメオ を、いろんな視点とスペックで比較しました。
2点で比較・検討されている方、よろしければお役立てください。
マニフレックス ドルメオ|価格 比較
価格の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの価格 比較・一覧は次の通りです。
【価格(税込)比較・一覧】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
シングル:28,118円 シングルロング:41,140円 セミダブル:36,415円 ダブル:44,712円 |
シングル:29,800円 セミダブル:39,800円 ダブル:49,800円 |
価格的には同程度。
ただ、性質・構造・寝心地はかなり違うので、価格以外の特徴をしっかりチェックして選び取りましょう。
マニフレックス ドルメオ|素材 比較
芯素材の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの芯素材 比較・一覧は次の通りです。
【芯材の素材】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
高反発ウレタン | 高反発ウレタン |
どちらも高反発ウレタンを主素材としますが、構造はユニークです。
- マニフレックス:ウレタン内部に小さい孔があるオープンセル構造で通気性がある。
- ドルメオ:独自の3Dスプリング形状で、反発力と通気性に優れる。
マニフレックス ドルメオ|硬さ 比較
硬さの比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの硬さ 比較・一覧は次の通りです。
【硬さ:N値が大きいほど硬め】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
170N | 頭:167N+肩:140N+腰:167N+膝:140N+脚:167N |
ウレタンは、ニュートン(N)という値で硬さを数値化できるので、比較しやすいです。
ちなみに、ニュートン値は数値が大きいほど硬いことを意味し、どちらも「かため」にカテゴライズされるスペックです。
JIS規格のN(ニュートン)値と硬度の定義は次の通りです。
【硬さのスペックとN値 対照表】
区分 | 用語(表示名) |
110ニュートン以上 | かため |
75ニュートン以上110ニュートン未満 | ふつう |
75ニュートン未満 | やわらかめ |
データソース:消費者庁HP
ちなみに、ドルメオには頭・肩・腰部・膝・脚の位置で硬さを変えるゾーニングという技術が使われています。
\ドルメオ:身体パーツによって硬さが異なるゾーニング設計/
【ゾーニングとは】
人間の身体は、部位によって重さが変わり、部位に合わせて硬さを変えて設計することをゾーニングと言います。
\身体パーツ毎の体重分布割合/
ゾーニングするとサポート力が最適化されるので、マットレスの体圧分散性と耐久性向上に繋がります。
マニフレックス ドルメオ|反発性 比較
高反発の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの反発性 比較・一覧は次の通りです。
【反発性能】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
高反発 | 高反発 |
性能はどちらも一般的な高反発に該当します。
ただ、反発性能はドルメオの方が強めで、ダイレクトな反発力を感じられます。
マニフレックスは表層に柔らか素材を使用しているので、反発力はマイルドです。
マニフレックス ドルメオ|体圧分散性 比較
体圧分散性の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの体圧分散性 比較・一覧は次の通りです。
【体圧分散性】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
ふつう~良い | ふつう |
「体圧分散=表層が柔らかい」です。
肘をついたりマットレスの上で立つときはグイっと沈むのに、寝てみると面で支えられているような寝心地になるのが特徴です。
体圧分散性は高ければよいというものではないので、自分の体質に合ったものを選ぶようにしましょう。
なお、ドルメオのようなゾーニングされたマットレスは、身体や体重が小さい方には理想的な体圧分散性を得られない可能性があります。
- 身体が小さい方・筋肉量が少ない方:体圧分散性の高いもの(マニフレックス)がおすすめ。
- 身体が大きい方・筋肉量が多い方:体圧分散性の低いもの(ドルメオ)がおすすめ。
マニフレックス ドルメオ|通気性 比較
通気性の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの通気性 比較・一覧は次の通りです。
【通気性】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
〇 | ◎ |
オープンセルウレタン | 3Dスプリングウレタン |
一般的にウレタンフォームには通気性は皆無です。
ところが、マニフレックスのウレタンはオープンセル構造なので、非常に通気性がよいです。
一般的なウレタンフォーム(下図左)の内部にはたくさんの気泡がありますが、各気泡は密閉成型されているため通気性は皆無です。
対して、オープンセル(下図右)には、気泡間に無数の通気孔があるため、ウレタン内部を空気が通過できます。
マニフレックスのウレタンは、オープンセル構造を持った特殊なウレタンになります。
また、ドルメオは芯材が3Dスプリング形状になっているので、通気性はすこぶる良いです。
\3Dスプリング形状にカットされたドルメオのウレタンスプリング/
【マットレスの通気性について】
- 通気性には、寝ている間の体温や湿度を調整する役割があり、睡眠の質と眠りの維持に欠かすことができません。
- また、ダニ・カビの発生リスクを減らし、マットレス自体の耐久性を伸ばしてくれます。
マニフレックス ドルメオ|重さ 比較
重さの比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの重さ 比較・一覧は次の通りです。
【重さ】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
シングル:6kg シングルロング:8.5kg セミダブル:7kg ダブル:8kg |
シングル:6.9kg セミダブル:8.9kg ダブル:10.4kg |
重さは、上げ下げ・収納・メンテナンスのやりやすさに影響しますので、腕力に自信のない方はチェックしておきましょう。
ちなみにこの2モデル、三つ折りタイプではないですが布団のように折り曲げて収納できるので、直置きにも適しています。
マニフレックス ドルメオ|厚さ 比較
厚さの比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの厚さ 比較・一覧は次の通りです。
【厚さ】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
7cm | 7cm |
マットレスは、厚みが増すほど底付き感が減り、寝心地がマイルドになります。
マットレス本体の耐久性や性能の安定性も上がるので、「厚いものほど上質」というのも、あながち間違いではありません。
なお、マットレス単独で使う場合、厚みは 最低でも8cm以上 がおすすめです。
マニフレックス ドルメオ|耐久性 比較
耐久性の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの耐久性 比較・一覧は次の通りです。
【密度】
マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
31D | 非公開 |
ウレタンの耐久性は、ウレタン密度(D)の値で予測できます。
【D値とマットレスの耐久性目安】
- 25D~30D:やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。
- 30D~40D:寝具はこのスペック以上が理想。一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。
マニフレックスは密度情報があるので、3年~5年程度の耐久力があるのはわかりますが、ドルメオは非公開なので、圧縮テストの実績を参考にします。
- ドルメオの耐久試験:6万回のローラー耐久試験(第三者機関 FIRA international Ltd)クリア。
6万回のテスト実績だと、おおよそ6.8年分の寝返りに相当するので、マニフレックス同様3年~5年程度の耐久性が期待できます。
マニフレックス ドルメオ|保証 比較
保証の比較
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングの保証 比較・一覧は次の通りです。
【保証】
種類 | マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
お試し | × | 30日間 |
へたり | 3年 | × |
保証には2つの種類があります。
【2つの保証タイプ】
- お試し保証:◎◎日間以内なら、使っていても返品・返金してくれる保証。
- ヘタリ保証:◎年以内にヘタリが見られたら、無償で交換対応に応じる。
ヘタリ保証があるものほど製品の信頼度は高く、長いものほど耐久性が良いです。
また、耐久性がよいマットレスは永く使えるため、コスパにも優れています。
マニフレックス ドルメオ|腰痛効果とおすすめ
腰痛について
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングは、いずれも腰痛持ちに人気のマットレスです。
どちらがより腰痛向けなのか?に決着を付けたいところですが、腰痛の原因は身体の状態と環境によるので、万人に共通する正解はありません。
ただ、寝起き直後に起きる腰痛は腰が沈み込むことで起きているケースがほとんどなので、必要以上に沈み込まないマットレスを選ぶのがひとつの正解と言えます。
柔らかいだけのマットレスは、次の2STEPで寝姿勢を歪め、腰痛を引き起こします。
❶ 腰・肩を中心に体圧が集中する
人間の体圧は位置によってかかる比率が異なり、腰部に最も集中します。
\横になった時のパーツ毎の体圧比率/
❷ 体圧の集中する背中・腰部が沈み込み、徐々に姿勢をゆがめる
やわらかいだけのマットレスだと、背中・腰部が必要以上に沈み込み、長時間背骨を歪ませ、歪んだ姿勢を固定化してしまいます。

● 不自然な姿勢が長時間続くことで背骨・骨盤が歪み腰痛を引き起こす
姿勢の悪化が腰痛の原因となる背骨の歪みを助長し、長時間の不自然な姿勢が、腰痛を引き起こします。
マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリングともに充分なサポート力があるので、腰痛持ちの方におすすめです。
ちなみに、身体が大きめの方や硬めが好きな方は、ドルメオ エアースプリングの方がおすすめです。
マニフレックス ドルメオ|お手入れ 比較
マニフレックスもドルメオも、基本的なお手入れは 室内干し と ローテーション です。
マットレスのメンテナンス方法は基本的に次の2つです。
❶ ローテーション
寝る位置はだいたい決まっているため、一箇所にかかる圧力や摩耗を分散し、マットレスの劣化を緩やかにする方法です。
- やり方:マットレスを上下・裏表を反転させる。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
❷ 室内干し

湿気を溜め込みがちなマットレスの上下面を空気に触れさせることで乾燥を促します。
- やり方:通気性のよい室内に、マットレスの上下面が空気に触れるように立てかける。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
ちなみに、どちらも敷布団のように柔らかいトッパーなので、除湿には工夫が必要です。
【トッパーの主な除湿方法】
- カバーを取り外して洗濯する。
- 扇風機をあてる(裏表)。
- 布団干しを使って干す。
マニフレックス ドルメオ|マニフレックスの特徴
マニフレックスの特徴
マニフレックスは、ヨーロッパを代表する寝具ブランドで、驚くほどリーズナブル&耐久性の高い高品質マットレスです。
中でも、三つ折りモデルは収納に便利な 三つ折り設計&通気するウレタン性能 の相性がよく、直置きで使いたい方に最適なマットレスです。
上位モデルになると硬さの異なるウレタンを組み合わせた多層構造が主流で、上質な寝心地を味わえる逸品ぞろいになっています。
\マニフレックスは10年以上の保証付き&低価格!/
【マニフレックスシリーズ】
- 価格:28,118円~248,050円
- 芯材:高反発ウレタン(エリオセル)
- 三つ折り:メッシュウイング・カモウイング・DDウイングのみ可
- 構造:1層~10層
- 硬さ:200N・170N・70Nのベース芯材を1~3つ組み合わせ
- 反発性:高反発
- 体圧分散:ふつう~非常に良い
- 通気性:〇
- 重さ:6kg~23kg
- 厚さ:6cm~23cm
- 耐久性:28D~75D
- 保証:製品保証10年~15年
※三つ折りについて:マニフレックス イタリアンフトンⅡは厳密には3つ折りタイプではありませんが、敷布団のように三つに折りたたみ&収納が可能なモデルです。
マニフレックス ドルメオ|ドルメオ エアースプリングの特徴
ドルメオ エアースプリングの特徴
ドルメオは、5つ星ホテルにも採用されるイタリアの高級寝具ブランドで、ヨーロッパを中心に人気の高いマットレスです。
中でも、ドルメオ エアースプリングは日本人向けに共同開発された特別仕様で、通気性に優れたやや硬めの寝心地になっています。
【日本仕様】
- 通気性:高温多湿な日本風土に合わせ、3Dウレタンコイルを芯材に採用。
- ゾーニング:日本人の体型に合わせてセッティングした硬さ・反発力のウレタンコイルを専用配置。海外製なのに違和感ない寝心地。
ドルメオでは、初めての利用でも安心な30日間のお試し利用ができるのも嬉しいポイントです。
【ドルメオ エアースプリング 仕様・一覧】
- 価格:シングル 29,800円/セミダブル 39,800円/ダブル 49,800円
- 芯素材:高反発ウレタン
- 構造:1層+ゾーニング
- 三つ折り:〇
- 硬さ:167N+140N+167N+140N+167N
- 反発性:高反発
- 体圧分散:ふつう
- 通気性:〇
- 重さ:6.9kg~10.4kg
- 厚さ:7cm
- 密度:非公開
- メーカー保証:×
- お試し:30日間
マニフレックス ドルメオ|まとめ
マニフレックス イタリアンフトンⅡ と ドルメオ エアースプリングの2ブランドで、違いが際立つのが次の4つです。
- 芯材の構造
- ゾーニング設計
- 側地(詰め物)
- 硬さ
どちらも腰痛持ちにもおすすめな硬め×高反発なマットレスですが、迷ったら利用者の体格で選ぶのがポイントです。
【選び方&おすすめ】
- 体格の小さい方・筋肉量の少ない方:マニフレックス イタリアンフトンⅡ
- 体格の大きい方・筋肉量の多い方:ドルメオ エアースプリング
2ブランドの仕様・比較一覧は次の通りです。
【マニフレックス イタリアンフトンⅡ・ドルメオ エアースプリング 仕様 比較・一覧】
要素 | マニフレックス イタリアンフトンⅡ | ドルメオ エアースプリング |
価格 | シングル:28,118円 シングルロング:41,140円 セミダブル:36,415円 ダブル:44,712円 |
シングル:29,800円 セミダブル:39,800円 ダブル:49,800円 |
構造 | 1層+側地層 | 1層(ゾーニング) |
三つ折り | 〇 | 〇 |
通気性 | 〇 | 〇 |
水洗い | カバーのみOK | カバーのみOK |
硬さ | 170N | 167N+140N+167N+140N+167N |
体圧分散 | ふつう~良い | ふつう |
密度 | 31D | 非公開 |
メーカー保証 | 3年 | × |
お試し | なし | 30日間 |
どうしても迷うときは、マイルドな触感で気持ちよい&保証期間もしっかりしてるマニフレックスの方が個人的におすすめですね。